信仰、自然保護、文化財の保護、法律、国の機密。理由はさまざまですが、世界には今も一般の人が入れない場所があります。都市伝説ラボでは、管理する団体や政府、UNESCO などの資料で「なぜ入れないのか」「誰なら入れるのか」を確かめた場所だけを、1つの地図にまとめました。ピンを押すと、入れない理由と出典が開きます。
ここに載せた場所の多くは、許可なく立ち入ると法律で罰せられます。また、災害・戦争の犠牲に関わる場所、墓地や慰霊の場、特定の民族への偏見につながる場所、私有地は、話題になっていても載せていません。
「世界七大禁足地」という言い方の出どころと、それぞれの場所の実際はこちらの記事で検証しています。
日本(3か所)
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沖ノ島沖ノ島 / Okinoshima
島全体が宗像大社沖津宮の神域です。住む人はおらず、上陸の前には海中で禊をし、一木一草一石も持ち出せない掟が今も守られています。神職が10日交代でたった一人で奉仕しています。
入れる人:神職だけ。一般の上陸は禁止されています。
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三輪山三輪山
大神神社は三輪山そのものを神体として拝んでおり、山は「禁足の山」として入山が厳しく制限されてきました。
入れる人:摂社の狭井神社で受付をした登拝者だけ。
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フボー御嶽(久高島)フボー御嶽(クボー御嶽)
久高島は島全体が聖域とされ、立ち入りが禁じられた御嶽があります。祭祀の場であるフボー御嶽の入口には「最高の聖域です。何人たりとも出入りを禁じます」と書かれた看板が立っています。それでも観光客の立ち入りが後を絶たず、島の人たちを悩ませていると報じられています。
入れる人:誰も入れません(入口の看板による)。位置は島の代表点にしています。
出典: 琉球新報/トラベル Watch
アジア(3か所)
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ガンカー・プンスムགངས་དཀར་སྤུན་གསུམ / Gangkhar Puensum
ブータンは1994年に標高6,000mを超える山への登山を、地域の信仰を尊重するとして禁じ、2003年には登山そのものを全面的に禁止しました。そのため、登頂された記録のない山としては世界で最も高い山とされています。
入れる人:登山は誰も許可されません。
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マチャプチャレमाछापुच्छ्रे / Machapuchare
ヒマラヤを神シヴァの住まいとみなす信仰があり、山の神聖さを守るとして登山が禁じられています。禁止の始まりは1957年の遠征の後とも、1962年ともいわれます。
入れる人:登山の許可は出ていません(麓のトレッキングはできます)。
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カイラス山冈仁波齐 / Mount Kailash
チベットにある山で、仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教・ボン教の聖地です。登山は固く禁じられており、2001年にはスペインの登山隊への許可が拒否されたと報じられています。
入れる人:登山は誰も許可されていません。山は巡礼の地でもあります。
オセアニア・太平洋(5か所)
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ウルル(エアーズロック)の登山Uluṟu
先住民アナングにとって文化的な意味の深い場所です。国立公園の理事会が全会一致で決め、2019年10月26日から登山が永久に禁止されました。
入れる人:国立公園には入れますが、ウルルに登ることは誰もできません。
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パイン・ギャップ共同防衛施設Joint Defence Facility Pine Gap
オーストラリアとアメリカが共同で運用する防衛施設です。オーストラリアの法律で立入禁止区域と定められ、違反すると最長7年の拘禁刑になります。
入れる人:許可を受けた関係者だけ。
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ウーメラ立入禁止区域Woomera Prohibited Area
約12万7千平方キロメートルに及ぶ、国防のための立入禁止区域です。法律で、許可なく区域内にいることは罰せられます。
入れる人:国防大臣の書面の許可を受けた人だけ。
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カホオラウェ島Kahoʻolawe
ハワイの人々にとっての聖地・避難の地とされる島で、州の保護区として管理されています。かつて軍の演習場だったため、今も島と周りの海に不発弾が残っています。
入れる人:州のカホオラウェ島保護区委員会が、修復・教育・文化などの目的で認めた人だけ。
出典: Kahoʻolawe Island Reserve Commission/ハワイ州土地天然資源局 水生資源部/Kahoʻolawe Island Reserve Commission
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パパハナウモクアケア海洋国定公園(北西ハワイ諸島)Papahānaumokuākea Marine National Monument
北西ハワイ諸島を含む広大な海洋保護区で、2006年に設けられました。保護区の中での活動は、ごく一部の例外を除いて許可が要ります。
入れる人:調査・文化・環境回復などで許可を受けた人だけ。観光の受け入れは今は行われていません。
出典: Papahānaumokuākea Marine National Monument/Papahānaumokuākea Marine National Monument/Wikipedia
ヨーロッパ(7か所)
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アトス山Άγιον Όρος / Mount Athos
ギリシャ正教の修道院が集まる半島で、10世紀から正教の精神的な中心です。UNESCO は「女性と子どもには禁じられた聖なる山」と説明しており、女性の入山禁止は1,000年以上続いていると報じられています。
入れる人:男性の巡礼者だけ。同時に滞在できる人数も厳しく絞られています。
出典: UNESCO World Heritage Centre/Smithsonian Magazine/Friends of Mount Athos
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ラスコー洞窟(原洞窟)Grotte de Lascaux
旧石器時代の壁画を守るため、1963年に一般公開を終えました。国が洞窟を取得し、厳しい管理のもとに置いています。
入れる人:一般の人は入れず、近くに造られた複製で壁画を見ます。
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ショーヴェ洞窟(ポン・ダルク洞窟)Grotte Chauvet-Pont d'Arc
1994年に見つかった直後に、一般には公開しないと決められました。2014年に世界遺産になった今も、保存のため一度も公開されていません。
入れる人:一般の人は入れず、隣に造られた複製で壁画を見ます。
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アルタミラ洞窟(原洞窟)Cueva de Altamira
旧石器時代の壁画を傷めないよう、原洞窟への立入は厳しく制限されています。
入れる人:週5人・年260人だけ。2002年に作られた待機リストからの予約制です。一般の人は隣の博物館の複製で見学します。
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スルツェイ島Surtsey
1963年からの海底噴火で生まれた島です。人の影響を受けずに植物や動物が住み着いていく様子を記録するため、1965年に保護区になり、観光客の上陸は今も禁止されています。
入れる人:スルツェイ研究協会などの許可を受けた研究者だけ。
出典: アイスランド環境庁/Surtsey Research Society/UNESCO World Heritage Centre
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スヴァールバル世界種子貯蔵庫Svalbard globale frøhvelv / Svalbard Global Seed Vault
世界の種子の複製を預かる貯蔵庫で、2008年に開所しました。ノルウェー農業食料省が全体の責任を持っています。
入れる人:許可された職員だけ。一般の人は公式サイトの仮想ツアーで中を見られます。
出典: Svalbard Global Seed Vault/Svalbard Global Seed Vault/Svalbard Global Seed Vault/NordGen
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モヴィレ洞窟Peștera Movile
1986年に見つかった洞窟で、太陽の光に頼らない独特の生態系があります。発見直後から3重の扉で地上と切り離され、立入は厳しく制限されてきました。
入れる人:許可を受けた研究者だけ。それも年に数回に限られます。
中東(1か所)
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メッカ(マスジド・ハラーム周辺)مكة المكرمة / Mecca
イスラム教の最大の聖地です。カナダ政府の渡航情報は「非ムスリムは聖地メッカへ行くことを禁じられている」と記しています。禁じられる範囲の説明は資料によって異なるため、位置は市の代表点にしています。
入れる人:イスラム教徒だけ。
アフリカ(2か所)
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聖母マリア・シオン教会の「契約の箱」礼拝堂Chapel of the Tablet, Church of Our Lady Mary of Zion / ዐዋቢ ጽዮን
エチオピアのキリスト教徒は、アクスムの礼拝堂に旧約聖書の「契約の箱」が納められていると主張してきました。箱を見てよいのは「契約の守護者」と呼ばれる修道士ただ一人とされます。
入れる人:任命された守護の修道士だけ。守護者は任命されると、亡くなるまで礼拝堂の敷地から出ないと伝えられます。
噂・言い伝え:箱が本物かどうかは確かめられていません。伝承では、約3,000年前にエルサレムから運ばれてきたとされます。
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アルダブラ環礁Aldabra Atoll
行くのが難しく孤立しているため人の影響から守られ、約15万2千頭のゾウガメが暮らす環礁です。1982年に世界遺産になりました。
入れる人:環礁を管理するセーシェル諸島財団の許可を受けた船だけが、停泊・上陸できます。
出典: Seychelles Islands Foundation/UNESCO World Heritage Centre/ATC News
北アメリカ(4か所)
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エリア51(グルーム・レイク)Area 51 / Groom Lake
ネバダ州南部、グルーム・レイクにある空軍の施設です。一般の人は入れず、周りを武装した警備員が巡回していると報じられています。長く存在が公に認められていませんでしたが、2013年に CIA の資料が公開され、初めて公式の文書に名前が出ました。
入れる人:許可を受けた関係者だけ。
噂・言い伝え:UFO や宇宙人を隠しているという噂で知られますが、それを裏付ける公式の資料はありません。
出典: ABC17 News/National Security Archive, George Washington University
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フォートノックス金塊保管所United States Bullion Depository, Fort Knox
アメリカの金の準備を保管する連邦の施設です。アメリカ造幣局は「機密施設」とし、訪問者は例外なく入れないとしています。
入れる人:施設の職員だけ。
噂・言い伝え:「本当に金はあるのか」という疑いが、何十年も繰り返し話題になってきました。
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レチュギーヤ洞窟Lechuguilla Cave
カールズバッド洞窟群国立公園の中にある洞窟です。原生地域に指定されており、国立公園局は一般公開のための整備はしないとしています。
入れる人:承認を受けた研究者と、調査・探検のチームだけ。
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シャイアン・マウンテン複合施設Cheyenne Mountain Complex
コロラドスプリングスにある花こう岩の山をくり抜いて造られた施設で、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)などの予備の司令部として使われています。かつては一般向けの見学ツアーがありましたが、2001年の同時多発テロの後に中止され、今も行われていません。
入れる人:任務に就く関係者だけ。
南アメリカ(2か所)
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ケイマーダ・グランデ島(ヘビ島)Ilha da Queimada Grande
1985年の大統領令で、生態系を守る区域に指定された島です。報道によれば、立入は許可を受けた研究者などに限られています。
入れる人:許可を受けた研究者などだけ(報道による)。
噂・言い伝え:毒ヘビが多いことから「ヘビ島」とも呼ばれます。
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ナスカの地上絵Líneas y Geoglifos de Nasca / Nazca Lines
ペルー南部の砂漠に描かれた巨大な地上絵で、世界遺産です。ペルー文化省は地上絵の区域を立ち入りできない区域(zona intangible)とし、許可なく近づくことを禁じています。2014年に環境団体がハチドリの地上絵のそばに入ったときは、文化省が厳しく禁じられた区域だとして告発しました。
入れる人:文化省の許可を受けた人だけ。
南極と南の海の島(3か所)
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ゴフ島Gough Island
外から持ち込まれた哺乳類がおらず、世界有数の海鳥の繁殖地になっている島です。イギリス政府の資料は、研究と気象観測以外の活動を認めない厳格な保護区だと説明しています。
入れる人:研究者と気象観測の担当者だけ。
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ハード島とマクドナルド諸島Heard Island and McDonald Islands
オーストラリア本土から遠く離れた南インド洋の島々で、人の活動の影響をほとんど受けていません。記録に残る上陸は約240回しかありません。
入れる人:オーストラリア政府の許可(パーミット)を受けた人だけ。
出典: Australian Antarctic Division/Australian Antarctic Division/business.gov.au
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雪鳥沢(南極特別保護地区・ラングホブデ)雪鳥沢 / Yukidori Valley, Langhovde
昭和基地の南約20kmにある、日本が管理する南極特別保護地区です。1987年に指定されました。南極条約の枠組みでは、許可なく特別保護地区に入ることは違反になります。
入れる人:特別な許可を受けた人だけ。
日本国内の禁足地は、日本の禁足地13か所|今も人が入れない土地と、その理由でくわしく紹介しています。日本各地の伝承や都市伝説は都市伝説MAPから探せます。
位置は、管理団体・UNESCO などの資料で確かめた地点です。軍事施設など正確な位置を示すのがふさわしくない場所は、地域の代表点に置いています。地図: 国土地理院(淡色地図)/ OpenStreetMap。